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月影ラジオ企画プレゼント★第一弾


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寒中お見舞い申し上げます!

今年も穏やかで平凡な毎日が過ごせますように!!

ついでに妹に超イケメンで優しくて素敵な彼氏……いや、旦那が出来ますように!!!


♥ 大井川護 ♥
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あれ? 年賀状だと今更過ぎるかと思って寒中見舞い書いてみたんだが……うーん、これは短冊だな?

あ……という訳で、ものっすごい遅くなったが明けましておめでとう!

早いもんで気付けばあっという間に睦月が終わるな!

暖冬なんて聞いてたのに、突然寒くなったと思ったら歴史的な大寒波で大雪降ったり色々あったけど、

全宇宙の妹達は風邪とか引かずに元気に過ごしていたと信じている……!!


さて今回は、昨年末に開催された紅霞新聞社主催のラジオ企画に参加してくれた妹達へお年玉たぞ~☆

なに、待ちくたびれたって?

だ~いじょうぶ心配すんなっ! 待ちくたびれた分楽しませるものを用意した…………つもりだからさ!?

という訳で、第一弾は……………………ご存じ“望月理也くん”だ~~~っ!!



【 シチュエーション : 甘いお菓子を食べさせてくれる又は食べている望月さん 】
(※今回は甘いお菓子を食べている望月さんになりました)

★☆twitter(moti)

いやぁ、理也くんはいつみてもイケメンだなぁ……! ちょっとベビーフェイスの可愛い系イケメン!!

だが、それより俺は饅頭が美味そうで……うう、腹が減ってきた……。

という訳で今回のイラストシチュエーションをリクエストしてくれた花、ありがとな!

ツイッターの方ではこっそりこの画像を使ったLINE用アイコンも配布中だから、こっちもチェック宜しく!

あ、そうそう勿論このブログの拍手からでもツイッターのリプライからでも是非感想聞かせてくれよ!

反響次第では、また何か面白い企画を考える…………かも知れないからさ!?

……ということで、今回はこちらをご挨拶とかえさせて頂きまして、最後にショートストーリーの方を公開しまーっす!!

シチュエーションリクエストしてくれたもち米粉、ありがとな! ここだけの書き下ろし、楽しんでくれよ!


【 シチュエーション : お鍋を前にして嬉しそうにしている望月さん 】

……では、どうぞ!



――その日。

俺は青年団の詰め所で暖をとりながら、七輪の上でぐつぐつと美味そうに煮え立つそれを前にただただ“にんまり“としていた。



 鍋



「うわ」

「やだ、あの人ったら鉄鍋に向かって微笑みかけてる……」


突然聞こえた声に驚き視線を上げると、まるで見てはいけないものでも見たかのような表情で立ち尽くす仲間の姿がそこにあった。

見回り帰りの彼らは俺と同期の“新垣征四郎”と“東山英機”である。

新垣は頭の回転が速く思慮深い落ち着いた性格の男で、東山は視野が広くて人好きのする仲間思いの男だ。

内心の動揺を隠しつつ、俺は「こほん」と控えめな咳払いを一つした。


「お帰りなさい」

「おー、ただいまー」

「ただいま」


二人は七輪を囲むように用意されていた木製のがたつく椅子に腰掛け、両手を前にかざし俺同様に暖を取り始める。


「何かあったのか? 一人でにやついて」

「いえ何も」


そうきっぱり言い切ると“恐らく発生するであろう尋問”から逃れる為に立ち上がる。

だが鍋から離れる訳にも行かず、俺はそのまま二人に緑茶を用意することにした。

……が、実は余り茶を淹れるのが得意ではない。

幼い頃、適切な茶葉の量が分からず特濃の茶を淹れこっぴどく叱られたことも原因の一つかもしれないが、そもそも“使うのがもったいない”と思ってしまうのだ。

なので俺の淹れる茶はいつも出涸らしのように薄く、紅華楼でも『望月にだけは淹れさせるな』という不本意なお墨付きまで頂いた程である。

回想もそこそこに、これだと思う葉の量で茶を淹れどうぞと差し出す。

二人は礼を言いながらも『望月茶が出てきた』と囃し立てながらそれを口にし、そしてやはり『味がない』と笑うのだった。


「それにしてもこの鍋はどうしたんだ? まさか望月が用意したんじゃないよな?」


その甲斐あってか彼らの関心は俺から離れ、七輪の上へと寄せられた。


「さっき神楽坂さんが持ってきました。ここに置いて『煮えたら食べろ』と言い残し、またふらりとどこかへ行きましたよ」

「へー、わざわざ作ってくれたのかな? あの人は本当に謎だよなぁ……」


彼の自由過ぎる行動にこちらは振り回され続けるばかりだ。

だが“非常に凄い人”だということは重々承知している。

だからこそ俺達はこうして彼に付いて行くのである。


「ところで望月って鍋が好きだったのか?」

「え? 普通だと思いますけど……どうしたんですか、急に」

「いや、好物を前にして嬉しさの余り薄ら笑いを浮かべるに至ったのかなと思ったんだが……それじゃあ一体何が原因で?」

「…………」


驚くことに関心は全く逸らせていなかったようである。

『ああ……』と言葉尻を濁らせつつ、さて何と答えるべきかと考えを巡らせる。

実を言うとこの鍋には“とある秘密”がある。それはというと――


『良い天気だったからね。動かないと身体がなまると思い散歩に出かけたんだ。それで丁度商店街を通りかかった時だった。方々からやれ“魚を食え”だの“野菜を貰って”だの“肉を是非”だのと……半ば押し付けられるように持たされ誰から何を受け取ったかさえ定かでは無くなっていたところに彼女が現れた』

『彼女?』

『そう。商店街の外れに店を構える彼女さ。事情を説明したところ、ささっとこれを拵えてくれてね。青年団の皆さんでお食べになって下さい、だそうだ。因みに今日は定休日だから店の迷惑にはなってないはずだよ。鍋は煮えたら今日の見回り連中で食うと良い』


――以上である。

つまり神楽坂さんの話を全面的に信じるならば、この鍋は彼女お手製の物なのだ。


「望月?」

「……実は割と好きなんです、鍋」


そう誤魔化せば二人は『さっきの返答はなんだったんだ』と言いながらも納得してくれた。

きちんと説明しなかったのは鍋を前に嬉しさの余りにやついていたことが明るみに出て、茶化されたりするのを避ける為である。

“今度俺が二人の分も全力で彼女にお礼を言おう”と心に誓いながら、既に食べ頃であろう鍋を木杓子で椀へと取り分ける。

たっぷりと煮汁を吸った白菜、ごろごろと大きめに切られた鶏肉、そして脂の乗った鰤……。


「……本当に美味しそうですね」

「だよな。作ったのが神楽坂さんだってところを忘れて食いたい」

「お前なんて失礼なことを……」


頂きますと三人で手を合わせる。

少々行儀は悪いものの、食いながら見回り中にあったことの情報共有をした。

中には職務に余り関係無い話題も混じっていたが、そこはご愛嬌という奴だ。

空腹も手伝ってか鍋の中身は見る間にその量を減らして行き、ついには空になった。


「ごちそーさまでした! あー食った食った」

「お陰で身体もあったまったしな。……それにしても望月は良く食ったな」

「お、美味しかったですしね!」


虚を衝かれ、嘘ではないが不用意な言葉を口にした所為で声が裏返る。

それが余りにも怪しすぎたのか、二人はきょとんとした顔で目を瞬かせた。


「なーんか様子が変だな……あ、もしかして!」

(!)

「……お前、疲れてるんじゃないか? だって夜は夜で紅華楼でも仕事してんだろ?」

「え?」

「なるほどな。じゃあ今日は残りの見回りも俺らがするよ。望月はここの番をしててくれ」

「いえ、そういう訳には……」

「良いって良いって !休める時には休んだ方が良いんだからさ! ただでさえお前と神楽坂さんは働き過ぎなんだから。俺達を心配させない為にお前だけでも少しは休んでくれよ」

「いや、でも」

「東山の言う通り遠慮するなよ。仲間なんだしさ」

「…………」

「な?」

「……はい、有り難う御座います」

「おお、任せろ! ……あ、その代わり今度何か奢ってくれな?」

「ええ、それは全然構いませんが……」

「おいおい、実はそれが狙いだったんじゃないのか? お前」

「はは、ばれたか!」

「……ふふっ」


年の近い人間とこうして軽口を叩ける日が来るとは夢にも思わなかった。

それは俺に“ごくありふれた日常”という物が今まで無かった所為である。

だが、考えればそれは気負い過ぎていた俺側にも責任があったのかもしれない。

青年団の中でも少し前まで俺は周りを見ることが出来ずに一人から回っていた。

だが仲間達は誰一人笑わず、それどころか特殊な出自の俺を見捨てずに居てくれた。

今の俺があるのは、確実に紅霞青年団の皆が支えてくれたからなのである。

そしてそれに気付かせてくれたのは――


「鍋は食ったか?」


二人がそろそろ昼の見回りに出ようと準備しているところに神楽坂さんはやってきた。

『美味しかったです、ご馳走様でした』『神楽坂さん、料理も出来るんですね』などと感想を述べる二人。

それを聞いた彼は一度こちらに視線を飛ばすと瞬時に悪い顔をし、俺が言い訳する間もなく直ぐさま二人にこう言った。


「君らも今度女将に礼を言うと良い」

「えっ?」

「望月から聞いていないようだな。鍋は彼女が作ったのだよ」

「え!」


驚きに声を揃えた新垣、東山の両名は勢い良く首をひねると後方に控えていたこちらを見た。

……俺も勢い良く目を逸らしたのは、言うまでも無い。



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