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月影ラジオ企画プレゼント★第二弾

【二月三日:節分】

望月「鬼は外~! 福は内~!」

神楽坂「……ん?」

望月(ああ……豆が、神楽坂さんにぶつかってしまった……)

神楽坂「望月、君に尋ねよう。俺は鬼かね?」

望月「いや、明らかにわざとじゃないって分かるでしょう? たまたまぶつかっただけで――」

神楽坂「俺は鬼かね?」

望月「……そういうところは鬼だと思います」

神楽坂「…………」

神楽坂「鬼は内~! 鬼は内~!」

望月「ちょ……なんてこと言うんですか!?」

神楽坂「望月は俺を追い出したいのかね?」

望月「そういうところが鬼だと言うんです!」

榛名「鬼は外~! 鬼は外~!! 鬼は外~!!!」

望月「榛名さん、鬼は俺ではなくあちらです」

榛名「煩い!君に僕の中を鬼を決められる筋合いないんだよ!! ……ていっ!!」

望月「…………」

望月(……痛いとか痛くないとか以前に、どうして紅華楼にこの人がいるのだろう)

猪口「ところで望月くん、口を開けてくれないか?」

望月「え? あ、……むぐっ……!?」

望月(何の前触れもなく突如として恵方巻きを突っ込まれた。苦しい……)

猪口「今年は南南東の方角を向いて食べるのが良しとされている。そして望月くんは丁度その恵方を向いていたんだ」

神楽坂「口呼吸が出来ない程の太巻きを突然つっこみ笑顔とは、君は天然物だな」

榛名「はぁ、折角の渉の親切なんだからとっとと飲み込めよ!! ……ほらっ!!」

望月(うっ、ぐ、ぐるじい……っ!!)

猪口「……美味しく、ないか?」

望月(ああ、不安気な顔してる……。なんていうか、ここにいる人達全員鬼なんじゃないかな……)

望月(取り敢えず何とか食べよう。……もぐもぐもぐ……)

望月「……あ、美味しい」

猪口「それは良かった。俺も持ってきた甲斐があったよ」

望月「ええ、最初は驚きましたが……その、有り難う御座いました。大変美味しかったです」

猪口「お礼なら彼女に言ってくれ。それは彼女が作ってくれたものだからな」

榛名「! ……ちょ、ちょっと渉!? それって僕らの分もあるんだよね!?」

猪口「? ああ、思わず望月くんの口の中に全部つっこんでしまった」

望月(ちょ……っ)

神楽坂「…………」

神楽坂「鬼は外~!」

望月「えっ!?」

榛名「この鬼! 鬼!! 振りかぶって全力で…………鬼は外~! 鬼は外~!! 鬼は外~!!!」

望月「えっ!? う、い、いたたたた……っ!!?」

猪口「ところで皆。彼女が淹れてくれた福茶、飲みませんか?」

神楽坂「飲もうか」
榛名「死んでも飲む」

望月(……相変わらず現金だな、この人達)

猪口「望月くんはどうする?」

望月「…………頂きます」


猪口『月影に 鬼も多いが 福は内』

猪口『お後が宜しいようで』




という訳で、前座が長くなったけど如月一発目の瓦版ブログ更新だぞ★彡

勿論、その内容はタイトル通りのプレゼント~♪

今回の担当は……な、なななななんと……榛名望くんだーっ!!


【 シチュエーション : 寝起きの望くん 】

★☆twitter(haruna)


眼鏡外して髪を下ろした望くん!

もしかして寝てる時でも眼鏡掛けてるのかな……とか思ってたけど、普通にそんなことなくて安心した!

寝起き姿は中々貴重だから楽しんでくれよ?

シチュエーションリクエストをくれた桐亜、ありがとなっ☆ミ

……でも実は、望くんの寝起き姿が見たいってリクエストは沢山あったんだとここで秘密を暴露しておこう。

ツイッターの方では、今回もLINE用アイコンを配布してるから、使用して貰えたら俺は嬉しいですっ!

はてさて、そんな訳で続いてはショートストーリーの公開だぞ~!

こちらのリクエストをくれた百合乃も、本当にありがとな!!


【 シチュエーション : ひたすら主人公への愛だけを語る榛名の独白SS 】

それでは、楽しんでくれることを願って……『続きから』どうぞ~!!



身動ぎすれば、乱れる彼女の浴衣。

隣に布団を敷いて眠っていたはずの彼女は、いつの間にか僕の直ぐ傍まで寄ってきていた。

くっきりした目鼻立ち、緩く曲線を描く長めのまつげ。

じっと見つめる瞳の色は吸い込まれるように深く、胸元はいつも以上に開けており、僕の心臓は速くなる。

それなのに、彼女は全くそんなことを気にした様子はない。

ただ、伸ばされた手は僕の髪に触れながら頬に――……



 君に盲目的な恋されたい




「……っ!?」

跳ね上がる心臓に、驚き焦って目を覚ます。

思わず隣を確認するがそこには誰の姿もなく、見れば探していた姿はその少し先にあった。

並べるように敷かれた布団の上で規則正しい寝息を立てている。

対する僕の布団は、寝る前こそ綺麗に整えられていたというのに、

波打つような皺を寄せ、大きく乱れていた。


何を考えているのだろうと、恥ずかしくなった。

何度も愛を伝え合い、何度も口づけを交わし、何度も肌を重ね合っているというのに、

これでは“まだ足りない”とでも言うようで、自らの無意識が酷く浅ましい。

そんなことが目的じゃ、ないはずなのに……。


僕はゆっくりと障子を引いて、視界に夜空を映した。

そして、脇には昨夜の残り僅かな梅酒――彼女が漬け込んで作った――を片手に、燦然(さんぜん)と輝く月に目をやる。

そう、例えるなら今の彼女はあの月のようなのだ。

夜空に淋しそうに浮かぶ月ではなく、暗闇の中を一際明るく照らし出すように浮かぶ月。

初めて逢った時の雰囲気だって確かに残っているのに、

何だかまるで、置いていかれているみたいだな……なんて思う。


だって僕は、あの頃から何も変わっていない、……何もない、ただの真っ暗闇。

いつだって自信がなくて、自分から光を放つような人間になんてきっと一生掛かってもなれないような人間。

彼女を幸せにしたいと願いながら、幸せにして貰っているのはいつも僕だ。

彼女に照らし出して貰っているのはいつも僕。

不公平だ。本当に、どうして彼女は僕を選ぶのだろう。

選んで欲しいと願いながら、選んで欲しくないとも思っている。


どうしようもない僕。


少ない梅酒を一気に煽った。

僕がこんなどうしようもないことを定期的に考えてしまっていることも、彼女は知っている。

最初こそ心配を掛けないようにと黙っていたけれど、結局不安気にしていた彼女に話してしまったから。

それなのに彼女は嫌な顔ひとつせず、笑ってくれた。


“同じことで何度不安になったって良いじゃありませんか。私はその度に何度でも貴方を受け入れます”

――“それに貴方の気持ちが揺らぐのは、恋されてる証拠でしょう”。


好きだと思う。

言葉になんて出来ないくらい、ずっと傍にいて欲しい。

離したいなんて嘘ばかり。僕を捨てて欲しいなんて嘘ばかり。

こんなどうしようもない僕を受け入れてくれるたった一人の彼女を、受け入れてしまう優し過ぎる彼女を、

壊れてしまうくらいに抱き締めて、切れてしまうくらいに口付けて、……泣かせてしまうくらいにずっと、触れていたい。


振り返れば、目を覚ました彼女がこちらを見つめていた。

僕が何を考えているかなんて、すっかり見透かしていたのだろう。

それでも声は掛けずにいてくれた。

悩みたい時には悩ませてくれる彼女。

それはやっぱり、どんな僕であっても“僕”を受け入れ、待っていてくれているという証なのだ。

そういうところが、たまらなく好きだ。

……でもね?


「こっちにおいで」


たまにはそんな君の予想も裏切りたいな。

だって僕は君に恋してるから、君にももっと僕に恋して欲しいから。

こんなどろどろの底なし沼なんて見つけることも出来ないくらい、お互いだけでいっぱいになりたいから。


大人びた口づけは甘酸っぱい梅酒の香り。

今宵は少しだけ夜更かしをしよう。

誰より愛しい君に、愛を伝える為に――。


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