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神楽坂の神楽坂による月影面白十選(其の壱)@ネタバレ

大井川「うーん……」

望月 「? どうされたんですか? 大井川さん」

大井川「おおっ、紅霞青年団の斬り込み隊長こと望月理也くんじゃないか!」



(続きはネタバレ注意!!)






望月 「随分説明的ですね……それで、何かお困りのようでしたが」

大井川「いやあ、実は『護の瓦版(仮)』にそろそろ新しい記事を書きたいと思ってるんだが、ネタがなくてさ」

大井川「……理也くん、何か面白い話とかない?」


望月 「俺に面白さを求めますか……そうですね、それでは連徹で思考力が低下していた時に墨汁とめんつゆを間違えてそうめんをつけて食べた時の話を」

大井川「あわたるくんにのぞむくんおーいげんきー!」

望月 「……つまらないなら真正面からそう仰ってくれた方が幾分かましでしたよ」

大井川「ごめん俺正直者ではあるけど直接的に人を傷つけるのだけは苦手でさ」

望月 「今のも結構直接的でしたが?!」

榛名 「うわっ、こんな往来で大声出すとかそれが街を守る青年団に所属してる人間のやることなの? 引くんだけど」

猪口 「こんにちは、護さん。望月くん」

望月 「こんにちはお二方。今のはただの発声練習です」

榛名 「……君ってそういう冗談言う人だったっけ? あと、発声練習だとしてそれでもこんな往来でやることじゃないでしょ」

望月 「正論過ぎてぐうの音も出ない」

猪口 「それにしても、護さんと望月くんとは……珍しい組み合わせのお二人ですね」

榛名 「はっ……もしや彼女のお兄さんに取り入って彼女についてのあんなことやこんなことの情報を取得しようとしてたとか……!!」

望月 「してませんよ。大体榛名さんがどいう情報をご想像されていたかは分かりませんが、大井川さんが彼女についての重要な情報を教えてくれるはずが……」

大井川「妹を貰ってくれるならいくらでもやるけど?」

望月 「ちょっと軽過ぎやしませんか?!」

大井川「冗談だって☆」

榛名 「で? 護さんは僕達にわざわざ声掛けて来た訳だけど、何か用事でもあったの?」

大井川「え? いや、見えたから声掛けただけだけど?」

榛名 「はあ? 用事もないのに?」

大井川「え? だって友達が視界に入ったら挨拶するでしょ?」

榛名 「! と……友達じゃなくない? 僕達」

大井川「え? そうなの? そいつは残念だな。俺は望くんと友達だと思ってたんだけど」

榛名 「……ふ、ふうん。まあ、思うのは本人の勝手だから別にどうでもいいけど……」

大井川「おう! ありがとな望くん!」

猪口 「それでお二人は何をされていたんですか? 発声練習ですか?」

望月 「いえ、違います。大井川さんが面白い話を何かしてくれと……」

猪口 「面白い話……ああ、それなら“マッチの話”なんてどうですか?」

大井川「マッチの話?」

榛名 「……渉、僕その話を5回以上は聞いたからもう良いかな?」

猪口 「そうか? でも護さんと望月くんは初めてだぞ?」

榛名 「う、うん……だけど、僕は面白かったけど、多分この二人は微妙な顔をするんじゃないかなあ? ほら、感性って人それぞれだし?」

大井川「そこまで言うなら望くんが頂戴? 面白い話」

榛名 「はあ? ……まあ、別に良いけど……因みに、そこの小さい人は何の話したの?」

望月 「墨汁で飲食した話を」

榛名 「気持ち悪っ」

榛名 「ええっと……どうしようかな、面白い話か……」

榛名 「家に居場所がなくて暫く路上生活してたこととか」

榛名 「何もしてないのに『言動がおかしい』って理由で腹の立つことに職務質問受けたこととか」

榛名 「あっ、上司が壊した壷を何故か僕が壊したってことにさせられて反省文を徹夜で50枚書かされたこととか」

大井川「ごめんね! 何かごめんね望くん! もう良いよ! もう良いしそれ面白い話じゃないよ!」

榛名 「え、違うの? 余りにも辛くて酒場で知らないおっさんに愚痴ったら滅茶苦茶笑われたから笑い話なんだと思ってた」

望月 「貴方も彼女のことが絡まなければ割とまともな人なのかと見せかけてやっぱり思考は斜めですよね」

榛名 「何それもしかして喧嘩売ってるの? 僕は良いけど僕と友達の渉に謝ってよ! 渉に失礼だよ!!」

望月 「どういう理屈なんですかそれ」

猪口 「まあ、人の不幸で飯が美味いという層も一定数いるしな……」

榛名 「ん? さっきの話? 人が可哀相な目に遭ってるのにそれを笑うとか最低じゃない?」

望月 「でも今この場で俺の頭に金ダライが落ちてきたら榛名さんは笑いますよね」

榛名 「笑うね。指差して涙流しながら大声で笑い転げるに決まってるよね」

大井川「うん、相変わらず望くんは大いなる矛盾を孕んだ存在だ」

猪口 「護さん、もう面白い話は良いのですか?」

大井川「え? あ、うーん……どうし――」

神楽坂「さてここで英雄の登場だ」

望月 「どこにいたんですか英雄」

神楽坂「英雄というものは誰しもが求め焦がれるもの。そんな俺だから君等の心の隙間に常に挟まって出たり入ったりを繰り返すことぐらい造作もないのだよ」

望月 「軽く人外ですね英雄」

神楽坂「さて、そんな話はさておきだ」

神楽坂「なんならこの俺が独断と偏見で選んだ“この島で起こった面白劇場”について並べ立ててやるぞ?」

大井川「……面白いんですか? それは」

神楽坂「面白いかどうかは女将達の感性に寄るだろうな。俺は覇王ではあるが神ではないからその辺りの判断はつかないぞ」

大井川「突っ込みたいこと山の如しですが……まあ、じゃあとりあえず聞かせてもらえます?」

望月 「……嫌な予感しかしない」

神楽坂「まずは一つ目。猪口ルゥトのシナリオタイトル“忍び寄る影”で猪口が語る“マッチ”の話だ」

猪口 「ああ、俺が先ほど話そうとしていた奴ですね」

神楽坂「その通り」

神楽坂「猪口の笑いどころの分からない話に対し、最初はぽかんとしていた女将が解説を求め、説明され話を漸く理解した女将が突如として笑い出し、それに対し猪口が“そんなに大声で笑うと近所迷惑だぞ”と言うどうにもシュールなやり取りの一幕が俺のお気に入りだ」

猪口 「…………あの話はシュールだったのか。もしや俺の感性は斜めなのでは……」

榛名 「! だ、大丈夫だよ渉! 僕は面白かったから! 僕は面白かったからね?! だからしっかりして!!!」

大井川「これは旦那による大量メンタル虐殺がはじまるのでは……」

神楽坂「さて、二つ目。これは望月の話だ」

望月 「……ええ、何ですか?」

神楽坂「望月ルゥトのシナリオタイトル“トラジコメディー”で、女将に馬乗りになられた君が彼女を拒むシーンがあるだろう」

榛名 「馬乗りとか何そのシチュエーション心底羨ましい!!!!!」

大井川「とりあえず静かにしてようか望くん」

神楽坂「その時君は私服を着ているね」

望月 「ええ」

神楽坂「だが、次のシーンに当たる“初恋”で女将の家に登場した君はマントを着ている。……何故かね?」

望月 「何故と言われましても……」

神楽坂「彼女を追いかけるのを最優先とせず君は態々“お着替え”して登場した。……何故かね?」

望月 「その……」

望月 「…………」


神楽坂「…………」

大井川「……ええっと! 今回の“護の瓦版”はここまで!」

神楽坂「ほう、そうか。では残り8つの紹介はまた次回するから楽しみに待ってい給え」

大井川「やめてこの切り裂き魔!」

神楽坂「本望さ」




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